クロヌマタカトシ 『 鈍色の先 』

クロヌマタカトシ『 鈍色の先 』
2021年 4月24日(土)- 5月3日(月)
11:00-19:00 |火・水 休 |作家在廊 24(土). 25(日)
MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE

※24日(土)のみ予約制
4月15日(木)午前10時よりメールにて受付
MAIL: info@michiookamoto.com
お名前・電話番号・人数記載の上、お申込ください。

木は長い年月をかけて大木に成長する。その後、病気、自然災害、伐採、老化などにより大地に倒れる。腐敗した大木は、土砂災害により河川に流され海原へ。流木となり海を渡る。 クロヌマタカトシ氏の作品を見ていると、流木が新しい生命を宿し、生き生きと呼吸している反面、死んで、安らかに成仏した様な不思議な感覚にとらわれる。 流木は海を渡り、荒波に揉まれ、太陽の光を受けながら経年変化を繰り返し、数えきれない色相の幅、質感をまとい、氏の待つ海岸へと辿り着く。 私には、流木が自らの意志で、身を委ねる為に現れた様に思えてならない。氏は導かれるように流木を拾い上げ、そこにまた新たなる生命を彫り込む。 刃物が鈍り、切れなくなっても無心で彫り進める。流木と共に、その先に広がるまだ見ぬ景色を目指して。

– 岡本道雄/ MICHIO OKMAOTO WAREHOUSE

『白と黒の概念化』 -クロヌマタカトシ
グレースケールのなかにおいて、究極的に『白い』或いは『黒い』ということは存在するのか。色の三原色を重ねれば重ねるほど黒くなり、光の三原色を重ねれば重ねるほど白くなる。 では、これ以上もう重ねられない極の状態は現実に起こり得るのか。もしそれを作れたとして(極白、極黒)、そこへもう一つ同じ極白、極黒を作り、重ねた場合はどうなるか。 これは無限大に発散する。認識出来得る極白、極黒とはある枠の中でしか存在し得ず、それは極とは言い難い。従って極にある白と黒は概念であり、全ての存在し得る白と黒は灰色である。

CREDIT

〈 映像作品 〉 山口明宏 / ヤマグチアキヒロ / 写真家
主な被写体は花と人 、そこに含まれる景色 。自身が関わる全てを写真機で記録し、それを元に作品を制作。 近年の活動は、写真家の枠を超えて、映像、グラフィック、WEB、作曲と多岐にわたる。今回、展示会に先駆け クロヌマタカトシの作品の背景にフォーカスした映像作品を制作。本展示会では、特別映像作品を展示。

〈 企画 〉 岡本道雄 / オカモトミチオ
北欧・ヨーロッパのヴィンテージ家具を取り扱うお店、「MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE」代表。 ヴィンテージ家具を紹介すると共に、作家の活動に着目し、作品の特性を活かした様々な展示会を企画、開催。 企画展を手がけた作家は、古賀充、熊谷幸治、坂野友紀、瀟木子、須田二郎、冨沢恭子、増満兼太郎、 和田麻美子、小林和人(OUTBOUND)等他多数。

Kuronuma Takatoshi HP Yamaguchi Akihiro HP